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・スポーツ歯科

スポーツ歯科医学の源は、英国のボクシング選手である。1892年頃に始まったという英国ボクシング選手に対するマウスピース(現在、外傷予防に使用する装置には「マウスガード」という言葉が一般的に使用されている。しかし、ボクシングはその発祥のスポーツであり歴史的に「マウスピース」と呼称されていたので、現在でもボクシングではマウスピースと呼んでいる)のサポートは、スポーツ歯科、特にそのなかの外傷予防装置であるマウスガードを語るときに、この歴史認識は重要である。すなわち、多くの医療あるいは医療技術は専門家が提示することで広まっていくことが多いのだが、ボクシングで使用しているマウスピースは、当時のボクシング選手のほうから外傷予防のために歯科医師に頼んで制作してもらったものであると言われている。
さて、現在、日本においては平成24年3月に文部科学省から出された「スポーツ基本計画」において、「学校の体育に関する活動の充実」のなかで、「国及び地方公共団体は、学校の体育に関する活動を安心して行うことができるよう、スポーツ医・科学を活用したスポーツ事故防止及びスポーツ障害の予防・早期発見に関する知識の普及啓発や、学校とスポーツドクター等地域の医療機関の専門家等との連携を促進するとともに、安全性の向上や事故防止等についての教員等の研修の充実を図る。その際、マウスガードの着用の効果等の普及啓発を図ることも考えられる。また、学校で保有しているスポーツ用具の定期的な点検・適切な保管管理に関する啓発を図る」として、学校体育に対してもマウスガードを具体的に安全具として指摘している。

「歯の多いお年よりは活動的だ」とか「歯を食いしばると力がでる」などと以前から言われてきましたが、近年、運動能力と口腔の機能との関係が注目されています。スポーツ歯学は、歯と口腔の生理機能と全身運動について解明することで国民全体の健康づくりを支援し、より安全にスポーツを楽しみながら体力と運動能力が向上することを目指しています。この目的のために、顎口腔領域におけるスポーツ障害の安全対策とその指導、スポーツ外傷の治療、歯と口腔の健康管理、正しい摂食を通した栄養管理など、幅広い見地から歯科的サポートを提供します。

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